休職のこと
下書きにずっと入っていた、休職した年の10月に書いた文章です。
今とは意見が違うところもあるけど、眠らせておくのはもったいないので。
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このブログ、さほど影響力があるとは思えないけど。
それでも誰か、必要としている人がいると信じて書きます
このブログを始めたのは2月。
休職中のリハビリとして書こうと思い、始めました。
わたしは年明け早々に、医師から診断書をもらいました。
そこに書かれていたのは、
「上記疾病により薬物療法と心理療法を行います。本日から1ヶ月、自宅療養をしてください。
なお、早急に産業医との面談を行なってください。」
なぜこんな診断書をもらうことになったのか。
新卒で入社した会社でわたしは営業として働いてました。
長い長い研修を経て、配属。
正直、現場の方が研修よりずっと楽しかったです。
毎日フルに頭使って生きてる感じ。
お客さんからありがとうの言葉をもらえた日には、めちゃめちゃやりがいを感じてました。
新人の育成がめちゃくちゃ上手な素敵な上司と先輩と同僚に恵まれ、わたし意外と営業向いてるかもって思ってました。
まあ、そんな日々はあっという間に終わり、
わたしは瞬く間に異動となりました。
わたしは、というより、みんな、異動がとても多い会社だったんですけどね。
異動先はスタッフ人数も少なく、その割にお客さんは多くて、営業経験1,2ヶ月のわたしがどんどんお客さんを持たないといけない状態でした。
1人お客さんを持つと、それに付随する業務がいくらでも出てくる。
それ以前に経験もないから、先輩の仕事を見学して学ぶことも必要。
金融系ということもあって色々と細かいルールがあり、それに則って仕事をしなくてはいけない。
何より新しい上司とのコミュニケーションがどうしてもうまくいかなかった。
一番大きかったのはこれだと思う。
分からないことを聞きに行くと怒られる。そうすると、小さなことが聞きづらくなって。それでもどうしても必要なことを聞きに行く。怒られる。その繰り返し。
でも担当するお客さんは増えていく。どんどん…
分からないことも増える。怒られることも増える。
と、書いたものの。
辛かった、ってことは覚えてるけど、正直その時どうやって過ごしてたか何が起きたかあんまり記憶がないのだ。
異動が10月だったんだけど、今年の春くらいまでわたしの中の時間が10月で止まっていて、時間が過ぎてるって思えなかった。誕生日もクリスマスも年末年始も実感がないまま迎えた。
そんな日々が続き、休日はもう起き上がれなくて、家事もままならなくて。
ああもう無理だって、糸がプツンと切れた瞬間のことは覚えてる。
「とりあえずやってみて。あなたならなんとかしてくれると思って。得意でしょ、そういうの」と振られた案件で、分からないことを聞きに行ったとき、わーっといつものように色々言われた挙句に助けてはもらえず。
見かねた先輩が大丈夫?と助けてくれて、なんとか乗り切った後で一連の流れを尋問され
「そうやってお客さんの言いなりになるから、この前みたいに失敗するのよ!」
と。
糸が切れてから、見かねた友人が「こういうのは早い方がいい」と、病院へ半ば引っ張って行ってくれた。
そして、休職することになった。
正直わたしよりずっとしんどい環境の人はたくさんいると思う。
そこで日々頑張っている人もたくさんいるだろう。
けどあのとき休職していなかったらわたしはどうなっていたか分からない。これは本気で思う。電車に飛び込む人の気持ちが、ちょっとわかってしまうくらい。おかげであの街には辞めてから行けていない。
「実家に戻れ」との医師の指示で、そこから5ヶ月間実家に戻った。
少しずつ回復してきた頃、外の世界との繋がりを持つリハビリを、と思い始めたのがこのブログです。
1月は記憶がなくて、
2月から徐々に状態が良くなり、
3月は毎日死にたくて、
4月は薬が増えて、一気に回復し始め
5月は今より元気なくらい(薬のおかげか体がめちゃくちゃ軽かった)。
休職を通して学んだこと。
それは、
自分を幸せにするのは自分だぞってこと。
仕事で嫌だと思ったら、もっと素直に嫌って言えばよかった。
できないことをできないと言えばよかった。
分からないものはわからない、教えてくださいって毅然とした態度でいればよかった。
今ならそう思えます。ただそれだけの話だったんだなあと。
残酷だけど自分のことは自分で守らないと、誰も守ってはくれない。
今、仕事が辛い人。
あなたの心の声を聞いてあげてください。
辛いとかしんどいって言っていたら、すぐ病院に行ってください。あなたの心が死ぬ前に。
こんぐらいで相談したり病院行ったりするのは情けない、とか思わないで。
その「こんぐらい」が積み重なって、きっと人の心は死んでいく。
どうか、自分のことを守ってあげてください。
そして、上司の皆さん。たぶん大多数の新人は仕事を覚えて、できるようになりたいって思っています。そして、一回何気なく放った言葉が、積み重なると耐え難いものになったり、長い間トラウマをかがえながらいきることになります。
お手間をかけることもたっくさんあると思いますが、どうか、育っていくのを温かい心で見守ってあげてください。